クウェー川鉄橋

(概要)
 クウェー川鉄橋は、タイ西部カンチャナブリーを流れるクウェー・ヤイ川に架かる橋で、第二次世界大戦中に日本軍が建設した泰緬鉄道(ビルマ鉄道)の象徴的存在である。1942年から43年にかけ、日本軍はビルマ戦線への物資輸送路を確保するため、タイとビルマを結ぶ約415キロの鉄道建設を計画した。資材不足と過酷な自然条件の中、連合軍捕虜やアジア各地から集められた労働者が動員され、多くの犠牲者を出したことから「死の鉄道」とも呼ばれる。
 橋は当初木造で完成したが、のちに鋼鉄製の本橋が建設された。連合軍の空襲を受けて一部が破壊されたものの、戦後に修復され、現在も実際の鉄道橋として使用されている。1957年公開の映画『戦場にかける橋』により世界的に知られるようになったが、物語には創作も多く、実際の歴史とは異なる点がある。
 周辺には戦争博物館や連合軍共同墓地が整備され、過去の悲劇を伝える場となっている。毎年11~12月には当時をしのぶ「クウェー川鉄橋祭り」が開かれ、ライトアップや列車の走行実演が行われる。現在の橋は観光名所として多くの人が訪れ、列車に乗って往時の路線を体験することもできる。
 穏やかな川面と緑に囲まれた風景からは想像しにくいが、この橋は戦争の記憶と和解への願いを静かに伝える歴史遺産である。人々はここで、技術の遺構としての価値とともに、平和の尊さを改めて感じ取っている。
(アクセス)
 バンコクのThonburi(トンブリ)駅 からカンチャナブリー行き列車 に乗車し、クウェー川鉄橋駅(River Kwae Bridge Station)を経由で橋付近で下車可能です。バスはバンコク南バスターミナル(Southern Bus Terminal)からカンチャナブリー行きのバスに乗り、終点で下車してタクシーやトゥクトゥクなどで橋まで行く。Map


クウェー川とクウェー川鉄橋
砲弾のモニュメント
クウェー川鉄橋
Wihan Phra Phothisat Kuan Imの白亜の仏像
川下りの船着き場とレストラン
クウェー川鉄橋

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